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商品情報
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データ形式:mp3, flac
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あなたの暗闇

オグラ

オグラの基本的音楽スタイル。自作のインチキ手廻しオルガンを廻しながら歌っています。ハンドルを廻す時の「キュルキュル」という音も忠実に録音されています。リフにはオモチャの鉄琴も使われています。可愛らしい音色の伴奏ですが、コーラスはいくえにも重ねられ、歌詞には深い思いがつづられています。(手廻しオルガンサウンド)

『「あなたの暗闇」について』ーーーーーーーーー
文筆労務者、河田拓也氏の推薦文

僕とオグラさんは、ほぼ同世代。共に「バブル世代」と呼ばれる年齢です。

ただ、僕も彼も(と、敢えて括ってしまいますが…)意地っ張りな性格が災いして、世の中と逆向きの事ばかりしていました。

定職に就かず、自分の個性と情熱を頼って、お金の力や豊かさに阿らない、自由で優しい生き方をしたいと思い、人生に保険をかけたり、先行の計算をしたりするのは格好悪いと、バカゲの行ったり来たりで突っ走った。

特に、オグラさんの言葉と音楽の才能はズバ抜けていたから、若くして自分の世界を完璧に完成させてしまった。

それは、自立できない世の中や自分自身の弱さを鋭く抉り、返す刀で聴き手を問いただすような、とんでもなく鋭く、怖い歌でした。

僕は彼の歌に共感しながら、同時に彼と歌の厳しさが、とても怖かった。
おそらく、世の中の人もそうだったのでしょう。

まるで敬して遠ざけられるかのように、オグラさんはいつまでたっても「知る人ぞ知る」存在のままでした。

どこか能天気な子供だった僕らは、その理由がさっぱりわからなかった。こんなに凄い歌なのに、「うえからよんでもしたからよんでも よのなかばかなのよ」なんて馬鹿にしていた。

でも、現に確かな才能を持っていて、それを自覚しているはずの彼は、その才能に「受け取り手」がいないことに、自分の歌が自分の内から出ることなく、誰にも届いていかないことに、ずっと苦しんでいたはずだと思います。

やがていつのまにか、僕らが反抗し、突っ張ってきた世の中の方が、すっかり元気を無くしてしまいました。

多くの人たちが、明日の保証がないことに怯え、なんだかバラバラになってしまった世の中から零れないように精一杯。僕たちが「反抗だ」と思っていた生き方が、なんだか「持てる者の贅沢」のようにさえ見えるようになった。

そして今、オグラさんの歌は、これがかつての彼と同一人物の歌か?と驚くくらい、本当に優しくなりました。

聴く者に一切媚びることなく、「分かる奴だけ分かればいい」というふうに鋭かった言葉とメロディは、今は誰の胸にも、いつの間にかしみ込んでしまうように柔らかく、暖かい。

「あなたの(そして自分の)暗闇」を、鋭く、正確に暴き、突きつけた彼の言葉は、今「暗闇」自体を具体的には指し示さない。

ただ、上手くいっている時には誰も気づかなかった、わざわざ見ることの無かった、だからこそ誰もがそれを恥じ、自信を失っていることに向かって、「それがあっての人間だよ」「闇があるから光もあるんだよ」と、ただ寄り添う。

この曲を聴いて僕は、かつて誰もが貧しかった時代に、永六輔、中村八大、坂本九といったモダニストが、その才能を惜しげもなく庶民に向けて開き、彼らと共にあった数多の歌謡曲を思い出しました。

勿論、誰よりもオリジナリティに(むしろ頑ななくらいに)拘るオグラさんのことです。 そうした歌謡曲の影響を直接に受けて、この曲を書いたという訳ではないでしょう。

ただ僕には、かつての歌謡曲がそうだったように、この曲が時代に必要とされている直感があります。だから、もし、この曲があなたの胸の暗闇に届いたら、そっと隣の誰かにも教えてあげてください。

そしていつか、『あなたの暗闇』が永六輔や小沢昭一の声と共に、どこかの商店街の店先に置いてあるAMラジオから聴こえてくる日を、僕は心待ちにしています。

    タイトル 時間
1. 再生 あなたの暗闇 4:45
   

下北直送1曲¥100

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